椎間板ヘルニアの急性期などにしばしば使われる腰椎硬膜外ブロックについて説明します。硬膜外ブロックの方法としては、背中側から針を刺す方法と仙骨部に針を刺す方法がありますが、どちらの方法でも局所麻酔剤とステロイドといって炎症を抑える薬が、炎症を起こしている神経組織の周りに行きあたります。
治療後は30分程度の安静が必要で、副作用としては頭が痛くなり、局麻剤の作用が効きすぎて、一時的に足の力が弱くなることがあります。
この治療方法の欠点としては、効果が長続きしない、何回も行えない、しばらく安静にしていなければならない、などの他に、非常にまれではあるものの、薬物性ショックや感染などの重大な合併症を引き起こす可能性があるということです。
もし、アレルギー体質で、麻酔剤で異常が生じたことがあれば、必ずそのことを医師に知らせて下さい。硬膜外ブロック注射は、脊柱管内のスペースに薬を入れ全体的に広げ作用させる方法です。
メリットは広範囲をカバーしますので、痛みの原因が椎間板部分であれ、神経根部分であれ、効果はありますが、炎症や痛みの原因となっている部分に行うわけではありませんのでブロックが効いたとしてもその原因部分を特定することはできません。
反対に神経根ブロック注射は、神経部分など限定した部分のみを選択的にブロックする方法です。メリットには、ブロック後、痛みや症状が消失した場合は、その部分が症状の原因となっているとわかります。つまり診断的価値があります。
いずれにしても、硬膜外ブロックは椎間板ヘルニアの対応策として、上手に使えばたいへん有用で、外来で1年間に約150名に行い、その約80パーセントに有効であったと専門医のアンケート調査で結果もあります。
